My Mission
「様々なバックグラウンドを持つ人材が共存し、多様な価値観と生き方が肯定されるカオスな社会の実現」
日本は戦後、マスメディアや学校教育を通じて、均質的な思想を国民に浸透させることによって購買行動をコントロールし、大量生産、大量消費による消費活動による経済成長を実現しようとする社会、いわゆる「近代」を目指してきました。戦後、自由経済による国家の再建を選択し、三種の神器と呼ばれた冷蔵庫、洗濯機、テレビのような、基本的欲求を満たすモノが一般家庭に揃っていなく、かつ大きな市場が存在した日本国内で資本を流通させることによって、1960年代の高度経済成長期を山に、大きな経済成長を成し遂げました。市場に商品を投下すればモノが売れた時代、労働者の可処分所得は増加し続け、購 買活動に拍車をかけ、資本の流通が加速しました。このような大量生産、大量消費社会において、国民のニーズや思想の個 別具体化は、商品の設計や生産時における企業側のコストの増加を招くため、均質化によって、消費者及び労働者の思 想を均質化する必要がありました。
1990年代を境に、経済成長による可処分所得の増加による幸福が実現しなくなりました。その要因として、BRICSを始め とする新興国からの安価な製品の流入にすることで国内商品価格の低下が起こり、安価な労働者を求めた海外への生産 拠点の移転によって、単純労働活動の機会と賃金の低下による、労働者の可処分所得の低下が考えられます。それに伴い、今まで培われ良しとされていた、大量生産大量消費に基づいた機械的な作業をする労働者が雇用の機会を失うこと が予想されます。内閣府の唱えるSociety 5.0などがいい例だが。社会的な意味のある活動ができることが今目下の重要事項でしょう。消費者の元にモノが足りている今、求められているのは社会的な意味なのであり、社会の価値観が変わっ た今、自分たちの価値観から変えていく必要があると考えます。